2010/05/19

cuore sportivo vol.4

久方ぶりのエントリー。
遅々として進みませんが現況に追いつけるよう頑張ります。

さて内燃機加工に出していた諸々が帰ってきた。
まずブロック。親メタルの適合はOK、スタッドボルトは特に腐食も酷くないので
そのまま使用。下準備としてライナーが収まる箇所を丹念に掃除。
このわずか数ミリの幅にか細いOリングだけで水側とオイル側が隔てられるのでここは丁寧に。





































スタッドボルトは腐食を軽く落とし、ネジ山はダイスでさらっておく。
他のスタッドボルトもそうだけど、もともと表面がいわゆる「黒さび」の状態なので
無理矢理はがしてしまうと酸化物被膜による保護が失われてしまうのでほどほどに。



























外側も積年の汚れを落として綺麗な鋳肌が復活。ブロック内部、水路も丁寧に洗浄。
ラッキーなことにそれほど堆積物が酷いというわけでは無かった。






































次は懸案のクランク。
やはり痛めた2番が1アンダーで収まらずに肉盛り&研磨の要修正となった。


























持ち込んだメタルで既にクリアランスが出るよう初期ラッピング済みなので、
位置や順序を間違えないよう自分で解るようにマーキングして整理。





































そしてヘッド。加工後のヘッド面は虹色に輝いて美しい。
組んでしまえば見えなくなっちゃうんだけどね。
スタッド周辺に若干の腐食痕が残ってしまっているが、経路が繋がってしまう
わけではないので問題なし。ほんのわずかな面研で済んだようで、まだまだいけるかな?
#次回があればビッグバルブ… ポート拡大…
カムホルダーも問題なし、バルブシートもばっちり。

2 件のコメント:

  1. 初めまして、
    このヘッドの燃焼室写真を見ると各気筒で形状が違うようにも見えます(半球形の燃焼室基本形状とヴァルブシート周りの形状が交わるところの峰が各気筒で違って見えます)。
    実際どうなのでしょうか?
    私のジュリアはこれ(峰)が無いようです。
    http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/77/af/hirshiy/folder/269047/img_269047_14130911_1?1273082261

    返信削除
  2. 大変遅くなりまして申し訳ありません。
    コメントありがとうございます。
    ブログ、以前から拝見しておりました。
    もうじき100周年イベントですね。現地からのリポート、楽しみにしております。

    さて燃焼室ですが、写真の具合で異なるように見えますが
    私のヘッドはストックのままです。特に容積合わせなどもしませんでした。
    1600の燃焼室は理想的な半球形です。
    2000は排気量アップ、ビッグバルブ化のため燃焼室形状を見直さざるを得ず、ご覧のような峰のある尖り屋根(ペントルーフ)形状になってしまいました。

    返信削除