2010/02/23

2000GTVその5

また間が空いてしまいましたが今回でようやくプロローグ終了。

ローダーを手配してもらい川崎の工場まで搬入。
エンジンをかけ、音を聞いてすぐさま松田さんが手で×印。
「メタルだね」と。
そうです、やってしまったのです。やれやれ。

まあ悔やんでも仕方がないので気を取り直し、復帰へ向けて貧乏人の選択肢は限られている。
逝ってしまった腰下をO/Hするか、中古エンジンに載せ替えるか。
感覚的にヘッドも大分くたびれているのに腰下だけO/Hするのもなんだし、
しかも実際開けてみないと状態は確認できず、作業が確定できない。
その頃ヘタレだった自分は中古エンジンを探してもらうことに。
しかしなかなか程度良・価格安の"AR00512"が出てこず、結局半年ぐらい待ったかな。
なんとか無事廉価で路上復帰と相成りました。

降ろしたエンジン、ふと思い付きで「引き取っていいですか?」
OKが出たので某チーム監督とp氏と自分の3人で、分解もせずにまるごとそのまま
自宅に運び込みました。…しかしクソ重いんだな、エンジンって。腰が抜けるかと。
(お二方、その節はありがとうございました。)

只でさえ狭い玄関のたたきにブルーシートを敷き、エンジンを横倒しにして
取り敢えずアッパー/ロワーオイルパンを外して下からアプローチ。
コンロッドを順番に触ってみると、2番がカタカタと…

この後ヘッドをブロックから分離、エンジンスタンドにブロックをかけ、
ようやくピストン一式を抜き、メインキャップを外してクランクもおさらば。あらかた分解完了。
こうして書くとたった2行だけど、実際かなり時間がかかった気がする。特にヘッド分離。

さて結果は、2番のコンロッド、ビッグエンドメタルがほぼ消失し、ボルトを抜くのに苦労するほど
エンドは輪が変形していました。

…あれから10年ちょっと。
この分解した元エンジンを素材として、自分の手で新エンジンを組みたい、と。

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